研究員の中尾の論文がJournal of the Mechanical Behavior of Biomedical Materialsに採択されました.
Breaking points of human hamstring muscle–tendon complex: A cadaveric study
論文は下記のリンクから取得可能です(取得可能な有効日数50日:10月24日まで)
https://authors.elsevier.com/c/1lj4N6EHNewUJM
【概要】 ヒトのハムストリング筋腱複合体の破断強度を明らかにすることを目的に実験を行いました.7体の遺体標本を用い,大腿二頭筋長頭(BFlh),半膜様筋(SM),半腱様筋(ST)に対して筋が破断するまで引張試験を実施しました.その結果,BFlhとSMはSTに比べて破断ひずみが低く,破断応力とヤング率が高い,つまりより硬く損傷しやすい特性を持つことが分かりました.これらの特性が,走行中の筋損傷がBFlhやSMに多く発生する理由の一部を説明する可能性があります.
図.(a)破断応力,(b)破断ひずみ,(c)破断ヤング率
図.破断したハムストリングス各筋(左から半膜様筋,半腱様筋,大腿二頭筋長頭)