Journal of Shoulder and Elbow Surgeryに飯田尚哉(所属:Visiting Research Fellow, Tendon and Soft Tissue Biology Laboratory, Department of Orthopedic Surgery, Mayo Clinic)の論文が掲載されました.
以下,詳細になります.
本研究は,野球選手の利き腕の肩関節後方関節包が非投球者の利き腕と比べて硬いかどうかを検討することを目的としました.結果として,野球選手群では、後方関節包中部(野球選手群:36.1±5.6kPa vs. 非投球者群:29.0±8.6kPa; P=0.018)および下部(37.1±9.6kPa vs. 27.9±6.8kPa; P=0.002)のどちらにおいても,非投球者群の利き腕と比べて,有意に高いせん断弾性率を示しました.野球選手における後方関節包タイトネスは,単なる利き腕の特徴ではなく,投球動作の反復による結果であることが推測されます.